1987Xリイシュ モディファイ

Marshall 1987Xリイシュのモディファイを行いました。

モディファイ内容は下記を行いました。

  • マスターボリウム増設(TYPE A + B)
  • 回路変更(72年回路へ変更)
  • コンデンサ交換(マスタードレプリカ)
  • CH1+CH2 内部チャンネルリンク
  • 5881からEL34へ出力回路の変更

オリジナルのコンデンサを外し、ドイツ製マスタードレプリカへ載せ替え。これだけでもミッドレンジに独特のクセが出てて、オリジナルの雰囲気へかなり近づきます。

「よく歪むようにしたい」とオーナー様のご希望でしたので72年頃の歪みの強い回路に変更いたしました。

そしてPPIMV式マスターボリウムと通常のマスターボリウムを追加しました。

TYPE BのPPIMV式マスタボリウムは歪みを保ったままアッテネータの様に効いてくれます。自宅やバンドアンサンブルで非常に効果的です。

またTYPE Aの通常マスターボリウムは”VOLUME”ツマミと合わせて歪み量や音色を細かくコントロールできます。

両コントロールとも使わない時はPUSHするとボリウム回路を完全にバイパスすることができるので音質劣化がありません。

更にCH1とCH2をチャンネルリンクで使用されるお客様からご要望の多い、”内部リンクモディファイ”を行いました。

通常チャンネルリンクを行う時は、CH1のHIにギターをINPUTしCH1のLOWからCH2のHIにパッチケーブルを繋ぎチャンネルリンクをします。しかしこれだとCH1の音が劣化してしまうのは皆様もご存知だと思います。

その対策としてY字ケーブルを使用してCH1のHIとCH2のHIにINPUTします。しかし自分好みのY字ケーブルがなかなか見つからず悩んでいる方々のために、内部ジャック端子を直接リンクするモディファイを行なっております。

このモディファイでは常時CH1とCH2がミックスされます。ですのでCH1にINPUTすれば両チャンネルのコントロールが効いてくれます。

最後に1987リイシュには出力管が5881仕様のものが多くあります。これを単純にEL34に差し替えてbias調整しただけでは本来の音になりません。それどころか熱暴走をして大切な真空管を壊してしまう恐れがあります。キチンと出力回路をEL34仕様にする事が望ましいと考えております。

ご参考までにどうぞ。

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