Blues Junior mod&定番・弱点修理

Blues juniorのモディファイを行いました。

またそれと同時にBlues jrでよく発生する不具合症状が出ていたので、こちらも合わせて修理しました。

こちらの個体、パワー管の熱により基板のプリントパターンのランドがめくれてグラグラの状態になっています。。。

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Blues jrはパワー管ソケット自体がシャーシに固定されておらず、ハンダだけで持たせている為、この部分に力が掛かりこの不具合症状がよく発生します。

こうなるといくらハンダをやり直しても意味がありません。

そこで不具合部分を切除。

この部分だけハンドワイヤードで組み直します。

音質やノイズ面も考慮して配線を取り回します。。。

音も力強くダイレクトになり、オーナー様にも大変喜んで頂けました。

 

またオーナー様のブログでBlues jrのBias調整方法と初段の真空管交換による音質変化を詳しく解説されています。

https://ameblo.jp/lunpa3/entry-12674657286.html

Blues junior を所有される方は非常に参考になると思います。

是非ご覧ください。

Princeton Reverb (AA1164) 修理 オーバーホール 改造

Princeton Reverb (AA1164)のオーバーホール作業を行いました。

こちらは65年頃の非常に綺麗なブラックフェース個体になります。

製造から50年以上経過した貴重な個体ですので、なるべくオリジナル部品を残す方向で作業をします。

しかし音に直接影響してくる電解コンデンサ等の消耗品は状態を確認しながら交換しました。

メインの大型電解コンデンサも以前に交換された跡があり、すでに20年以上経過している為、このタイミングで良質な物に交換しました。

シャーシのアース接点も丁寧にクリーニングしてから取付。

ポットも大きなガリが発生していたので、一度分解して無水エタノールにてクリーニングしました。

 

<<<ここからはモディファイの内容になります>>>

・スタンバイSW増設

元々Princeton Reverbはスタンバイスイッチがありませんので、真空管への負担が大きくなります。。。

そこで元の電源SWを取外し、その位置へ3WAYタイプのスイッチを取り付けました。

これにより、、、

“OFF”ー”STANDBY”ー”ON”

を切替が可能になります。

リハ休憩中や本番前にスタンバイ状態で待機できるので非常に重宝しますね。

・Bias調整トリマ取付

こちらはパワー管を最適動作させる為に必要になります。

また最終的な音質調整の際にも重宝します。

 

・トレモロ強化モディファイ

元々少し効きの弱いトレモロを強化しました。

あまり強くすると元々の味わいを損ねてしましますので40%程度の強化としました。※この部分はお好みに合わせて調整可能です。

音出し確認、オーナー様にも大変喜んで頂けました。

 

同様のモディファイやメンテナンス、リイシューPrinceton Reverbのモディファイ、ハンドワイヤードも可能です。

お気軽にお問い合わせください。