「アンプ・メンテナンス」カテゴリーアーカイブ

銀パネ Twin Reverb 135W オーバーホール作業&基板交換

銀パネTwin Reverb 135Wの修理を行いました。

こちらのアンプはパワーアンプ回路にウルトラリニア方式を採用した、ギターアンプとして珍しいモデルとなっています。また内部電圧が従来のFender と比べてかなり高く、プレートに500V以上の電圧をかける事により135Wの高出力を引っ張り出しています。

この個体はハムノイズが大きく、また各ポットのガリも酷く音量が安定しないと言ったご相談です。

作業に入ると、以前のオーナー様が接点復活材?らしきものを吹き付けた後があちこちに見られます。。。真空管のソケットにもべっとり入っていたので、無水エタノールで汚れが出なくなるまで辛抱強く拭き取りました。

 

ポット内にもべっとり。こちらも無水エタノールでクリーニングします。

 

ポットの抵抗値をチェックしてくと本来250KのはずのTrebelポットが431Kと倍近くまで上昇しています。

 

なるべくオリジナル部品を残したかったので、問題のあるカーボン部のみを新品のCTSポットから外し、組み込みました。

 

ここで更に大きな問題が発覚!

なんとメインのファイバー基板で電流がリークしているのが見つかりました。これも接点材を吹き付けた結果、基板にも染み込んで絶縁が低下したと思われます。。。ここでオーナーさんにご相談、基板を作り直す運びとなりました。

全ての配線をメモし、一本一本配線を外していきます。ハンダゴテで被覆を痛めないようにするため、周囲の配線に銅箔を巻きつけて保護しながら作業を進めます。

更に一つづつ丁寧に部品を外し、端子を無水エタノールで磨き上げます。(上が旧基板、下が新基板)

また元々バラバラだったフィルムコンデンサの向きをキチンと合わせて組み込みました。基板のリークもバッチリ解消です。

電解コンデンサも経年劣化で膨らみが見られます。

こちらも全てドイツF&T製品へ全て交換しました。

6時間程度のランニングテスト後に不具合箇所がないか再度チェック。最後にBias調整(Bias調整トリマも増設)をして完成です。

今回はオーバーホール以上の内容になりましたが、そのおかげかブリンッとした音の太さと低域の落ち着き、しっかりとした押し出し感があり、非常に心地よいアンプに仕上がりました。元々少しハイ上がりな個体でしたが、メンテナンスで程よい鈴なり感になりました。メンテ前とは比べ物にならないほど素晴らしい音に仕上がりました。

オーナー様にも大変喜んでいただけたようで、頑張った甲斐がありました。

Mesa Mark1 修理&オーバーホール

今週はMesa/Boogie MARK1 (78年製)の修理&オーバーホールを行いました。

さすが名機、貫禄が違います。
重さも、トランス、スピーカー、キャビネット、全てにおいてヘビー級。

パワー管が赤熱するとの事でお預かりしました。原因はバイアス回路の不良。
その他リバーブ不動、アンプに振動を与えるとノイズが発生。細かい不具合がいくつかあったので、全て修正しました。

さすがに製造から40年以上経過してるので、電解コンデンサが膨らみかけてました。スライダックで低電圧からエージングを行いコンデンサを慣らします。

オーナーさんに確認の上、全て交換。このタイミングでダイオードも交換します。

中域が非常に豊かでリバーブもまさに芳醇!非常に心地よい音に包まれます。

オーナーさんも非常に喜んで頂けました。